📅 最終確認:2026年7月19日
筆者は現在、メインエディタとしてZed AI を使用し、Claude CodeやGitHub CopilotをZed内で併用しています。Rust製で軽量なため、複数プロジェクトを常時開いても動作が重くなりにくい点に助けられています。
2026年のZedは、単なる「軽いエディタ」ではありません。内蔵のZed Agent、ACP(Agent Client Protocol)対応の外部エージェント、CLIをそのまま扱うTerminal Threadsという3つの経路を備え、複数のAI作業を同じ画面で管理できます。本記事では、できること、実際の使い分け、料金、注意点まで最新の公式情報に基づいて解説します。
Zedとは?
Zedは、AtomとTree-sitterの開発者たちがRustで一から構築したオープンソースのコードエディタです。GPUを活用した描画、マルチコア処理、リアルタイム共同編集を設計の中心に置いています。macOS、Linux、Windowsに対応し、エディタ本体は無料で利用できます。
ソースコードは主にAGPL-3.0で公開されています。ただし、Zedを使って作成したコードにAGPLが適用されるわけではありません。ライセンスが関係するのはZed本体を改変・配布・サービス提供する場合です。
Zedでできること
① 高速コード編集
Rust製GPU描画により、起動もスクロールもサブミリ秒。数万行のファイルでもカクつかず、複数プロジェクトを同時に開いても軽快に動作します。
② AIアシスタント
Zed Agent、インライン編集、編集予測、コミットメッセージ生成を搭載。Zed提供モデルのほか、APIキー、既存サブスクリプション、ローカルモデルも選べます。
③ リアルタイムコラボレーション
Google Docsのように複数人が同時にコードを編集できるマルチプレイヤー機能を標準搭載。プラグイン不要で、共有ワークスペースとターミナルも利用可能。
④ 外部AIエージェント連携
ACP RegistryからClaude、Codex、OpenCode、Copilotなどを追加できます。CLI/TUIはTerminal Threadsで動かし、認証や課金は各サービス側で管理します。
⑤ 高度なカスタマイズ
キーマップ、テーマ、拡張すべてを柔軟に設定可能。Vim/Emacsキーバインドにも完全対応しており、エディタの操作感にこだわる開発者を満足させます。

Zed AI 2.0のエージェント機能
ZedのAI機能は、使いたいツールと課金方法に応じて3経路から選べます。名称が似ていますが、設定や認証の管理者が異なるため、最初に整理しておくと迷いません。
| 経路 | 向いている用途 | 設定・課金 |
|---|---|---|
| Zed Agent | Zed内蔵ツール、Skills、Instructions、MCPを使う | ZedのLLM Providersで管理 |
| External Agents | Claude、CodexなどをAgent Panelに統合 | ACPエージェント側の認証・契約 |
| Terminal Threads | CLI/TUI本来の操作感を保つ | ターミナル環境とCLI側で管理 |
出典:Zed公式「AI Agents」(2026年7月19日確認)
ACP RegistryからClaudeやCodexを追加できる
External AgentsはACPでZedと接続します。現在の公式ドキュメントでは、Claude、Codex、OpenCode、Copilot、Cursor、Pi Coding Agentなどが例示されています。従来のようにターミナルを開くだけでなく、Agent Panelで会話、変更確認、スレッド管理まで行える点が大きな進化です。
ただし、Zed Agentに登録したAPIキーが外部エージェントへ自動共有されるわけではありません。ClaudeやCodexは、それぞれのログイン、APIキー、サブスクリプションを使います。Zedは外部エージェントの利用料を請求しません。
Parallel Agentsで複数作業を同時管理できる
Threads Sidebarでは、Zed Agent、External Agent、Terminal Threadをプロジェクト別に並べられます。たとえば、Claudeに実装を任せながら、別スレッドのCodexにレビューを依頼できます。編集競合が心配な場合はGit worktreeを分けて作業させることも可能です。

Zed AI の特徴
⚡ 圧倒的な軽さと速度
Zedの最大の武器は、Rust製エンジンとGPU描画による圧倒的なパフォーマンスです。VS Code系エディタは機能が増えるほど動作が重くなりがちですが、Zedは数十のタブを開いても、巨大なモノレポを扱っても、常に一定の応答速度を維持します。「エディタが遅い」というストレスから完全に解放される体験は、一度味わうと元に戻れません。特に複数プロジェクトを並行して開発する環境では、この軽さが生産性に直結します。起動時間もほぼゼロに近く、「思い立ったらすぐコードを書ける」という即応性は他のエディタの追随を許しません。
🎨 エディタとしての完成度
AI機能を抜きにしても、Zedは「最高のコーディング体験」を提供するエディタです。シンタックスハイライトの正確さ、Tree-sitterベースの構文解析、滑らかなスクロール、そして細部まで行き届いたUIデザイン。キーマップはJSON設定で完全にカスタマイズでき、Vim/Emacsユーザーも違和感なく移行できます。「エディタは道具だからこそ、手に馴染むものを使いたい」——そうした職人気質の開発者が、機能比較ではなく「使い心地」でZedを選ぶケースが増えています。
🔗 CLIエージェントとの最適な組み合わせ
Zedは、内蔵のZed Agentだけで完結させることも、ClaudeやCodexをACPで統合することも、CLIをTerminal Threadsで動かすこともできます。筆者は外部サービスを中心に使っており、「軽量なエディタ+用途ごとに選べるAI」という分離がZedの強みだと感じています。エディタを乗り換えずにAI側だけを変更できるため、モデルや契約の変化にも対応しやすい構成です。
Windsurf との詳しい比較はWindsurf vs Zed 徹底比較|AI機能・性能・料金で選ぶべきエディタが分かるで解説しています。
料金プラン
| プラン | 料金 | 主な内容 |
|---|---|---|
| Personal | $0 | エディタ、共同編集、2,000回の承認済み編集予測。BYOKと外部エージェントは無制限 |
| Pro | $10/月 | 編集予測が無制限。Zedホスト型AIの月$5分トークンクレジット込み(超過分はAPI価格+10%)。高性能モデルへのアクセス |
| Business | $30/席/月 | 組織単位のAIモデル方針、データガバナンス、支出可視化、権限管理、無制限の編集予測。固定AIクレジットは付属しない |
出典:Zed公式料金ページ(2026年7月19日確認)
Proには2週間の無料トライアルがあり、$20分のトークンクレジットと無制限の編集予測が含まれます。通常のProで月$5分を超えたZedホスト型モデルの利用は、モデル提供元のAPI定価+10%で従量課金されます。上限額を設定できるため、想定外の課金も防げます。
公式:Zed 公式サイト
注意点
⚠️ 知っておくべきポイント
- 日本語IME対応 — 日本語入力時の変換候補の表示位置など、多言語環境でのエッジケースがまだ残っています。日常的に日本語を入力する場面が多い場合は事前に確認を。
- AIの設定経路が複数ある — Zed Agent、ACP外部エージェント、Terminal Threadsでは認証と設定の場所が異なります。APIキーが自動共有されるとは限りません。
- VS Code拡張の非互換 — 独自の拡張エコシステムのため、VS Codeの拡張機能はそのまま使えません。普段使いの拡張がZedにあるか事前に確認が必要です。
- BusinessのSSOは未提供 — 公式料金FAQでは、SSO、SAML、SCIMは計画中ですが、現時点では利用できません。
Zed AIに関するよくある質問
まとめ
エディタの快適さを最優先するなら
Zed AI が最高の選択肢
筆者自身、Claude Code や GitHub Copilot と組み合わせて日々使っていますが、この軽量さには本当に助けられています。
オープンソースで無料。まずはメインエディタとして試してみてください。
著者
krona23
IT業界20年以上の実務経験を持ち、日本国内有数のPVを誇る大規模Webサービスで事業部長・CTOを複数社で歴任。Windows/iOS/Android/Webと技術の変遷を経験し、現在はAIネイティブへの変革に注力。DevGENTでは、AIコードエディタ・自動化ツール・LLMの実践的な使い方を日英西3言語で発信中。
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